あ~な行

「青は藍より出でて藍より青し」

「あおはあいよりいでてあいよりあおし」
青色の染料は藍から取るが、もとの藍の色よりも濃い青色をしていること。
弟子が先生よりも優れているということを例えた言葉です。

「石に立つ矢」

「いしにたつや」
狩人が虎を射るために放った矢が石を貫いたという話から。
(大石を虎と見誤って放った矢が石を貫いたという話もある)
虎を倒すという気迫が矢の力を強めたという例え話です。

「石の上にも三年」

「いしのうえにもさんねん」
冷たく固い石の上でも、三年も座っていれば暖かくなるという話から。
何事にも辛抱が大切ということです。

「一日三秋」

「いちにちさんしゅう」
一日会わなければ三年も会わないような気がするという意味です。

「運鈍根」

「うんどんこん」
物事を成し遂げるのに必要なもの。天運、鈍気、根気。
(鈍気は愚直、ねばり気のこと)

「勝って兜の緒を締めよ」

「かってかぶとのおをしめよ」
戦場では一人倒してもまた別の敵が来るので兜を取るなという戦国時代の教訓です。
空手でいえば、残心(ざんしん)のことです。
また、一回勝ったからといって油断は禁物。まだ次があるという意味もあります。

「考える葦」

「かんがえるあし」
フランスの思想家パスカルの言葉。
「人間は一本の葦であり、自然のうち最も弱いものである。
しかし、それは考える葦である」

「芸は身を助く」

「げいはみをたすく」
何か身につけた技芸があれば、万一のときにはそれで身を立てることができ、
暮らしの助けにもなるということ。
何か一つでも得意な芸を身につけましょうということです。

「健康は富に勝る」

「けんこうはふにまさる」
どんな富豪でも病気で寝ていては何もならない。
人間、健康が一番大事ということです。
いくら技が上手くても、健康管理に気をつけないとダメです。

「好きこそ物の上手なれ」

「すきこそもののじょうずなれ」
好きなことは飽きずに努力するから自然と上達するということ。
好きであることも才能のうちであるという意味です。

「切磋琢磨」

「せっさたくま」
立派な素質を持つ人同士が互いに励ましあい、修行によってより人格を磨くこと。

「千里の行も足下に始まる」

「せんりのこうもそっかにはじまる」
遠い所へ行くにしても、その道は一歩から始まるということ。
遠大な事業も手近い所から始まることの例えです。

「大器晩成」

「たいきばんせい」
鐘や鼎(かなえ)のような大きなうつわは容易くはできないということ。
大きな才能を持った人は、すぐに完成するものではなく時間がかかる。

「玉磨かざれば光なし」

「たまみがかざればひかりなし」
どんな立派な玉も、材料のまま磨かなければ光がでないこと。
生まれつき才能があっても、修練を怠れば大成しないことの例えです。
ことわざに出てくる「玉」は「珠」とも書き、宝石や水晶を表現しています。

「天は自ら助くる者を助く」

「てんはみずからたすくるものをたすく」
西洋のことわざ。
天(神)は自ら努力する人だけを助けるということ。

「登龍門」

「とうりゅうもん」
龍門とは、黄河(中国の河名)上流の急流のこと。
中国では鯉がここを泳いで登りきれば龍になるといわれています。
そこを通過すれば立身出世するということを指して使います。

「情けは人の為ならず」

「なさけはひとのためならず」
他人に優しくすることで、それはめぐりにめぐって自分の所に帰ってくる。
言い換えれば、「情けは自分の為」ということです。
「人に情けをかけるな」と解釈している人がいますが間違いです。

「七転び八起き」

「ななころびやおき」
人生は失敗も成功も浮き沈みが激しいことをいう。
失敗しても絶望せずに奮起すること。

「念力岩を通す」

「ねんりきいわをとおす」
一心をこめて事を成したなら、どんなことでも必ず成功する。
物事を成し遂げるには「気」が大事であるということ。
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